招待講演

講師・講演内容紹介(講演順)

毎年、講師の先生をお招きして最先端の研究や、基礎的な内容や普段接することのない分野の解説などを行っていただいております。質疑応答の時間もあり、毎年活発な議論が行われております。講師は実行委員会よりご依頼しております。

第1部9月7日(土)15:00 ~ 16:00

理化学研究所におけるアト秒科学研究


鍋川 康夫 

国立研究開発法人理化学研究所 光量子工学研究センター
アト秒科学研究チーム

2023年のノーベル物理学賞は「アト秒パルス光」の実験的研究を行った研究者に贈られたが、理化学研究所に於けるアト秒科学の研究は受賞対象となった研究とは異なり、極端紫外アト秒パルス光の非線形相互作用を起源にした独自のポンプ&プローブ測定を指向している。本講演ではアト秒パルス光のポンプ&プローブ測定を実現するための様々な技術と、この測定により明らかになった原子や分子の超高速運動の様子について紹介する。

第2部9月8日(日)8:30 ~ 9:30

パワーレーザーの変革とそれによる革新


兒玉 了佑 氏

大阪大学 レーザー科学研究所

50年前のオイルショック後、レーザー核融合が注目され、大型パワーレーザーの開発が進んだ。我が国で開発された世界最高のレーザーガラス技術は、2022年に米国の施設で核融合点火燃焼を実現した。大型パワーレーザーは核融合だけでなく、宇宙や超高圧物質など極限状態の研究が進展した。しかし、ガラスレーザーは繰り返しを上げられず、新たな高繰り返しのパワーレーザーが開発されている。この新たなパワーレーザーはデータサイエンスと相性が良く、システム制御にも革新をもたらす可能性がある。本講演では、その例を紹介し、新たな時代を迎えるパワーレーザーについて議論する。

昨年の様子

昨年の様子1
昨年の様子2